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2026年テト後のホーチミン市で採用競争、紹介ボーナス2倍など

ホーチミン市の工場で採用活動と作業員が働く様子のイラスト

2026年の旧正月後、ホーチミン市では製造業を中心に労働者不足が続いており、企業は人材確保のため待遇を強化しています。入社ボーナスや紹介ボーナスを前年の1.5〜2倍に引き上げる企業も見られ、送迎・寮・手当など福利厚生の拡充も進んでいます。

本記事では、2026年テト明けにホーチミン市の企業が実施している具体的な人材確保策採用負担を軽減するための自動化について紹介します。

目次

旧正月後に労働者確保へ、企業が待遇強化

Nguoi Lao Dong紙の2026年3月3日付記事によると、生産・事業活動の需要に対応するため、多くの企業が大量の労働者を募集しており、応募者を増やすために賃金、賞与、通勤支援、住居支援などの待遇を強化しています。

例えば、ホーチミン市ビンミー村にあるワールドンベトナム有限会社は、縫製工、検品、梱包などの作業員を大量に募集しており、技能は不要で入社後に研修を行うとしています。

同社によると、労働者の総収入は月額9,000,000VND〜15,000,000VNDで、内訳は次のとおりです。

  • 基本給:6,000,000VND超/月
  • 皆勤手当:600,000VND/月
  • 通勤手当:800,000VND/月
  • 子ども手当:6歳未満の子ども1人につき100,000VND/月
  • 生産手当:2,000,000VND〜4,000,000VND/月
  • 祝祭日賞与、テト賞与、13か月目給与など

さらに同社では、送迎バスの運行、賃貸部屋の家賃補助、無料の社員寮の提供も行っています。
また、新規入社者には労働契約締結時に500,000VNDの支給を行う制度も設けています。

ホーチミン市ビンチエウ地区リンチュン2輸出加工区にあるロンリッチベトナム有限会社も、一般労働者および事務職合わせて1,000人を募集しており、給与は交渉により決定するとしています。

同社によると、工員の平均収入は月額8,000,000VND〜10,000,000VNDで、内訳は次のとおりです。

  • 基本給:6,130,000VND
  • 生産賞与:500,000VND〜1,000,000VND
  • 皆勤賞:200,000VND
  • 各種手当(業務・生活・託児):500,000VND〜800,000VND/月

さらに、新規採用者向けに総額1,800,000VNDの入社ボーナス制度があり、支給条件は以下のとおりです。

  • 正式労働契約締結時:300,000VND
  • 勤続3か月達成時:600,000VND
  • 勤続6か月達成時:900,000VND

また、テックトロニックインダストリーズ有限会社は、ホーチミン市クチ地区タンフーチュン工業団地にあるAES工場で約100人の生産作業員を募集しています。応募条件は高校卒業以上で、交替勤務が可能であり、必要書類が揃っていることとされています。

同社では基本給6,550,000VND/月に加え、皆勤手当および通勤手当として650,000VND/月が支給されます。さらに、最大3,000,000VNDの入社ボーナス制度があり、この制度は2026年2月23日から3月20日までに入社した労働者に適用されます。2月23日以降に入社し、3月20日まで勤務した場合は、勤務日数に応じた割合で支給されるとしています。

労働者確保に向けた優遇拡大と自動化

あらゆる採用手段を活用して全社で採用

VnExpress紙の2026年3月4日付記事によると、ホーチミン市で生産労働者が不足する中、各工場が新規採用のために優遇制度を拡大し、あらゆる採用手段を活用して労働者確保を急いでいます。

2025年末から、ホーチミン市タンタオ地区にあるPouyuen Vietnam有限会社は、新たに3,000人の労働者を募集しており、これは同社総従業員数の約8%に相当します。採用業務は人事部門だけでなく、各工場にも分担されています。

求人情報はバスターミナル、バス停、労働者向けコミュニティなどに掲示されており、給与や法定制度に加えて以下の優遇が提示されています。

  • 新入社員へのボーナス支給
  • 毎年の昇給
  • 13か月目給与
  • 法令に基づく社会保険加入
  • 24時間の事故保険
  • 祝日・旧正月・誕生日の贈り物
  • シフト勤務時の無料食事
  • 周辺省からの送迎バス
  • 企業内保育所または保育費補助
  • 紹介者・入社者双方への紹介ボーナス

採用拡大のため、同社では社内紹介制度を導入しており、事務職または交替勤務の職種に応じて、3か月・6か月の勤務継続を条件にボーナスが加算され、1人当たり数百万ドンに達する場合があります。

また、各工場ではFacebook、Zalo、TikTokなどに動画を投稿して採用活動を行っていますが、人事部長によると応募者数は多くなく、現在も採用は続いているものの目標人数には達していないとしています。

同様に、労働力不足が続くと見込んだ繊維業のPPJ Groupは、2025年末から2026年の操業計画に備えて人員確保について会議を重ねてきました。ホーチミン市にある同グループのPPJ-Wiser工場長は、旧正月後は生産労働者の需要が急増している一方で、採用可能な人材は以前ほど多くないと述べています。

同グループでは待遇を見直し、2026年の入社ボーナスを1人当たり3,600,000ドンに引き上げました。これは前年より1,200,000ドン多い水準です。

  • 上半期6か月勤務で2,400,000ドン支給
  • 下半期6か月勤務で1,200,000ドン追加支給

さらに社内紹介制度も拡大し、縫製技能を持つ労働者を紹介した場合、紹介者には1,000,000ドンを支給し、これは従来の2倍となっています。

技能を持つ労働者は入社時に機械操作能力や工程経験に応じて技能等級が評価され、相応の賃金が支払われます。一方、未経験者は研修を受けながら皆勤手当、燃料費補助、家賃補助などを受けることができます。

2025年の同グループ平均月収は約10,000,000ドンで、2026年は11,000,000ドンへの引き上げを目標としていますが、これはボーナスを含まない金額です。

PPJ-Wiser工場では100人の採用を予定しており、これは従業員の14%に相当します。現在の採用は1日平均3〜5人で、多い日には8〜12人に達します。工場長は、採用は遅いが全体的な水準と比べれば比較的順調と述べています。

6万人需要、単純労働が約40%

旧正月後、ホーチミン市では労働需要が急増しており、Pouyuen Vietnam有限会社やPPJ Groupなどを含め、ホーチミン市内企業の総需要は約60,000人に達しています。

内務局の報告によると、職種別構成は以下の通りです。

  • 単純労働 約40%
  • 加工・技術職 23%超
  • 商業・サービス・物流・専門職 残り

2026年は旧正月後の職場復帰率が約90%と高く、転職も減少していますが、年初は受注が集中するため採用需要が急増し、企業にとって短期的な人手不足が生じています。

全体としてホーチミン市では約5%の労働力不足があり、主に製造分野で不足が発生しています。

ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会副代表によると、2026年前半だけで工業団地内企業は25,000人以上を採用予定で、そのうち約22,000人が一般労働者です。

主な需要分野は以下です。

  • 繊維・縫製
  • 靴製造
  • 食品加工
  • 電子産業

また、ホーチミン市雇用サービスセンターの統計では、旧正月直後に978社が36,807人の採用を登録しており、需要は主に労働集約型産業に集中しています。

  • 繊維
  • 電気・電子
  • 販売
  • サービス
  • 飲食・ホテル

同センター長は、採用が難しくなっている理由として、地方にも工業団地が増え、労働者が地元で働く傾向が強まっていることを挙げています。また若年層では、工場の8時間固定勤務よりも柔軟な働き方を希望する人が増えていると述べています。

自動化で採用負担を軽減へ

労働者確保のため、企業は採用チャネル拡大、入社ボーナス増額、紹介制度強化、実収入引き上げ、安定した職場環境の整備を進めています。

ホーチミン市雇用サービスセンターでは、オンライン・対面双方の就職フェアを定期開催し、企業と労働者のマッチングを支援しています。

一方で、長期的には労働市場は量から質へ移行しており、企業は技能訓練、福利厚生改善、人材定着施策への投資が必要とされています。

PPJ-Wiser工場長は、労働不足への対応として生産工程の自動化を進めていると説明しています。例えば裁断やボタン付けなどの工程では自動機を導入し、必要な人員を減らしながら生産性を高めています。

2026年もさらに多くの工程で自動化を進め、採用負担を軽減する計画としています。

ベトナムにおける採用や人事労務に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

※本記事は、公開時点の情報を参考に作成しており、今後変更となる可能性があります。また、具体的な運用は管轄機関によって異なる可能性があるため、実務上は事前にご確認をお願いいたします。

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