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Vingroupの従業員数が1年で3.7万人増、ベトナム民間企業初の10万人超え

多様な職種の人々が前進する群衆と、経済成長を示すグラフや風車・都市が描かれたフラットデザインのイラスト

ベトナムの民間企業で初めて従業員10万人を突破したVingroupが、2025年だけで約37,000人を新たに採用し、国営の電力・石炭大手をも上回るベトナム最大規模の雇用主となりました。

急拡大の背景にあるのは、インフラ・エネルギー・文化など新領域への積極的な事業展開です。処遇面では、平均月収が前年比5.2%増の2,440万ドンに達し、通勤費・食費・医療保険など充実した福利厚生も整備されています。

今回は、Vingroupの従業員規模の拡大背景と報酬・処遇の実態について紹介します。

目次

主要企業・国営企業をすべて上回る規模

ベトナム労働新聞の2026年4月15日付記事およびザンチー紙の2026年4月16日付記事によると、Vingroupは2025年度年次報告書で、2025年末時点の従業員総数が104,253人に達したと明らかにしました。2024年末比で約37,000人増となり、国内民間企業としては初めて10万人の節目を超えました。

この規模は、主要企業・国営企業を軒並み上回るものです。比較対象の従業員数は以下の通りです。

  • ベトナムゴム産業グループ(VRG):77,316人
  • 国内炭鉱・鉱物グループ(Vinacomin)、電力グループ(EVN):94,000〜97,000人
  • Mobile World Investment Corporation(MWG):64,727人
  • FPT Corporation:54,110人
  • Agribank:41,813人
  • Masan Group:40,411人

なお、外資系企業(FDI企業)を含めた全体で見た場合、Vingroupが従業員数で最大とは言えないとされています。

1人あたり月2,440万ドンの平均収入

同グループの財務報告によると、2025年の従業員1人あたり平均月収は24,400,000ドンで、前年の23,200,000ドンから5.2%増となりました。コロナ禍の影響で2021年に伸びが一時鈍化したものの、その後5年連続で上昇を続け、20,500,000ドンから24,400,000ドンへと約19%増加したとしています。

繊維・縫製、履物、小売などの労働集約型産業の一般的な賃金水準と比較して、同グループの平均収入は大きく上回るとも指摘されています。

給与に加え、同グループは通勤費・食費・宿泊費・電話代・昼食代の補助、Vinmecグループの医療機関での優遇健康診断パッケージ、高水準の医療保険など、一連の待遇制度を導入しています。こうした競争力ある報酬・賞与制度、とりわけ高度人材向けの施策が、人材の採用・定着の重要な要因と位置づけられています。

新領域への拡大が急増の背景に

Vingroupの従業員規模は過去10年間で大幅に変動しました。2016年時点では36,100人でしたが、VinFastの立ち上げを機に工業部門への拡大を進め、わずか2年で65,300人にまで増加。その後は変動が続いていましたが、2024年から再び増加に転じ、2025年には過去最大となる約37,000人増を記録しました。

同年に Vingroupがインフラ、エネルギー、文化など新分野へ事業を拡大したことが、この急増の背景にあるとされています。また、Vingroupとその傘下のVinhomesは、ハイフォン市やフン・イェン省など複数の地域で社会住宅プロジェクト「Happy Home」を展開しており、中低所得層の従業員の住環境整備に取り組んでいます。

ベトナムにおける採用や人事労務に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

※本記事は、公開時点の情報を参考に作成しており、今後変更となる可能性があります。また、具体的な運用は管轄機関によって異なる可能性があるため、実務上は事前にご確認をお願いいたします。

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