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ベトナム・ミンホアン2社:社会保険料とテト賞与未払い問題

ビジネスの交渉を表現した握手と書類のイラスト。

ベトナム中部クアンナム省のディエンナム・ディエンゴック工業団地で操業する縫製企業・ミンホアン2社において、社会保険料の滞納と旧正月(テト)賞与の未払いなどを理由に、数百人の従業員が会社に対して権利を求める事態が発生しました。本記事では、ミンホアン2社で起こっている問題の経緯と今後の見通しをご紹介します。

目次

4月8日:164件の請願書、3点の要求を表明

4月8日、クアンナム省の経済区・工業団地労働組合に対し、ミンホアン2社で働いていた労働者より164件の請願書が提出され、下記の3つの内容を訴えました。

テト賞与の未払い

会社は「2025年3月31日までに支給する」と約束していたものの、履行されていない。

社会保険料の長期滞納

最長33カ月分が未納状態。失業保険についても2025年1月末までしか支払っておらず、2025年2月分までの支払いが残っている。

退職手続きの未完了

既に退職して1ヶ月以上経過しているにもかかわらず、会社が退職手続きの処理をまだ行っていない。

当日正午ごろ、クアンナム省内務局や警察、労働組合の代表者が緊急で労働者と話し合いを行いましたが、会社代表との連絡は依然難しい状況でした。そのため当局は、4月10日までに会社から報告を提出するよう指示したと報じられています。また、地域の社会保険当局によると、同社の社会保険未納額は合計103億ドンを超えるとされています。

4月11日~12日:当局とホーチミン市で協議、失業保険料の支払いを優先

クアンナム省内務局の代表が4月11日の午後から夜にかけて、ホーチミン市内の同社オフィスを訪問し、会社役員と協議を行いました。その際、以下の点が確認されています。

会社の経営状況

アメリカ向け縫製品の受注が減少し、支払い資金を確保できない状況。

失業保険料の未納分(約1億2,000万ドン)の納付

労働者が速やかに失業手当を受給できるよう、約1億2,000万ドンを納付すると会社側が約束。
クアンナム省内務局は退職手続きおよび保険手帳の確定を4月17日までに完了するよう会社へ強く要請。

社会保険料およびテト賞与の支払い

約103億ドンの社会保険料およびテト賞与の未払いについては、現時点でまとまった資金を工面できず、追加の時間が必要になると説明。

クアンナム省内務局によると、まず労働者が失業保険手続きを進められるよう、失業保険料の未納分を優先的に支払うことで合意しました。社会保険料の残額およびテト賞与の問題は引き続き協議となりました。

4月16日:副社長が労働者と直接対話、支払い計画を文書化

4月16日、クアンナム省内務局および労働組合、社会保険当局などが立ち会う中、ミンホアン2社の副社長と約200名の元従業員が工場で直接対話を実施しました。副社長は下記内容を文書化し、出席者全員に読み上げています。

退職手当・年次有給休暇の未払い分

2025年4月30日までに支払う。

テト賞与(13ヶ月目給与の50%)

2025年7月31日までに支払う。

社会保険料(約103億ドン)

2025年12月31日までに全額を納付し、退職者全員の社会保険加入期間を退職月まで確定する。

もしこれらの期限を守れない場合は、会社および副社長本人が法的責任を負うと明言されました。

おわりに

ミンホアン2社は、アメリカ向け輸出減少などの経営難を理由に支払いに遅延が生じたものの、4月16日には社会保険料やテト賞与の具体的な支払い期限を示しました。一方で、約103億ドンに上る社会保険料に関する年内の納付については、最終的な履行状況が注目されます。

ベトナムの人事に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

※本記事は、公開時点の各ニュースソースを参考に、主要なポイントを編集・再構成したものです。概要の紹介を目的としており、最新情報は公式発表などのご確認をお願いいたします。

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