欧州商工会議所、外国人労働許可の2025年6月改正に向けた動き

ベトナム政府庁舎前に立つビジネスパーソンと承認書類

在ベトナム欧州商工会議所(EuroCham)の2025年5月29日付記事によると、ベトナム政府は、外国人専門家の労働許可を定める政令第152/2020/ND-CP号を改正する草案をまとめ、2025年6月中旬の施行を見込んでいる、とのことです。今回は、外国人の労働許可に関する欧州商工会議所(EuroCham)の2025年5月の動きについて、以下の記事をもとに整理します。

  1. Work Permit Regulations: Constructive Dialogue Between MOHA and the Business Community – 2025年5月16日
  2. EuroCham urges recognition of experience in work permits, pushing for practical reforms in Decree 152 amendment – 2025年5月27日
  3. EuroCham Strengthened Recommendations on Work Permits Regulations – 2025年5月29日

5月16日:ホーチミン市での特別会議

建設的な官民対話

  • 主催:欧州商工会議所(EuroCham)、韓国商工会議所(KoCham)
  • 政府出席者:内務省(MOHA:Ministry of Home Affairs)雇用局副局長 ほか
  • 概要:副局長は「行政手続きを最大40%削減し、2025年中に申請プロセスを完全オンライン化する」方針を説明しました。

企業側の主な意見

企業側は以下の課題について共有しました。

  • 社内異動者の申請要件を明確化
  • 短期の専門家の就労許可免除
  • 労働許可申請の提出場所
  • 求人募集義務の簡素化

Bosch、Deloitteなど参加企業は事例を共有し、効率的な人材受け入れ環境を要望しました。

5月26日:EuroChamによる内務省宛の公式書簡提出

学位 vs. 実務経験――最大の論点

  • 物流専門家の事例
    • EuroCham会長のBruno Jaspaert氏は「25年の経験を持つ物流専門家が生物学の学位だったため、許可取得に半年以上要した」と説明し、機会損失を指摘しました。
  • 学際的キャリアの普及
    • 同副会長Nguyen Hai Minh氏は「専門家が一つの分野を学び、別の分野でキャリアを築くことがますます一般化する現在、実務経験を学位と同等に評価すべき」と強調しました。

書簡では、特に半導体・AI などの新興分野で 相当年数の職務経験を学位の代替要件とする よう求めています。内務省はこの課題を認識し、検討中であると回答しました。

5月28日:ハノイ市でのセミナーにて草案調整

概要

  • 共催:財務省(MOF)・内務省・ベトナムビジネスフォーラム(VBF)
  • 成果:38件の提言を集約し、草案は 6月6日 に政府へ提出予定。6月中旬の施行を見込んでいます。

草案に盛り込まれた主な改善点

  • 手続きの簡素化
  • 求人募集義務の柔軟化
  • 戦略分野における労働許可免除
  • 電子化と書類の簡略化
  • 労働許可証の発行権限の分散・委譲
  • 要請に基づく労働契約書の提出

内務省は「行政負担を少なくとも30%削減」と再度表明しました。

おわりに

政令第152/2020/ND-CP号の改正によって、外国人専門家の招聘リードタイムの短縮や要件の緩和が期待されています。2025年6月中旬の施行を想定されているということなので、最新情報の動向を引き続きお届けしてまいります。

ビザ・労働許可証に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

※本記事は、公開時点の各ニュースソースを参考に、主要なポイントを編集・再構成したものです。概要の紹介を目的としており、最新情報は公式発表などのご確認をお願いいたします。

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この記事を書いた人

前田 純

WORKLASSIC代表

大学卒業後、会計事務所にて開業医や一般企業を中心にクライアント支援に従事。その後、製造業の経営企画部門を経て、ベトナムで10年間にわたり人事コンサルティングおよびマーケティング業務に携わる。2025年、WORKLASSICを創業。

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前田 純

WORKLASSIC代表

大学卒業後、会計事務所にて開業医や一般企業を中心にクライアント支援に従事。その後、製造業の経営企画部門を経て、ベトナムで10年間にわたり人事コンサルティングおよびマーケティング業務に携わる。2025年、WORKLASSICを創業。

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